院長ブログvol.18 「湿布薬のメリット・デメリット」
みなさんも痛い時には
湿布薬を使うことがあると思います。
しかし、
「よく効く」という声もあれば、
「全く効かない」という人もいます。
ここでそのポイントについて
お話しておこうと思います。
【湿布薬のポイント】
【1】飲み薬よりも患部に直接届く
飲み薬の痛み止めは
胃腸から吸収されたあと、
成分が肝臓で少し破壊されてしまいます。
湿布薬の場合は、
この肝臓を通らずに
患部に成分を届けることができます。
これは飲み薬より
優れたポイントと言えます。
【2】肌のコンディションに左右される
人間の肌は弱酸性です。
痛み止めの成分は酸性の環境では
比較的吸収されやすいとされています。
しかし、
皮脂が少ないご年配の方や
入浴後などはアルカリ性になりやすく、
痛み止めの成分が
吸収されにくくなる可能性があります。
【3】肌は吸収する場所ではない
肌は本来「バリア」としての
役割がメインとなります。
そのため、
外から何かを吸収する力は
ほとんどありません。
それでも
多量の成分を含んだ湿布薬を
肌に貼り続けていることで
幾分かは吸収されます。
本来の体の機能に逆らう形で
成分を吸収させようとするので、
作用は限定的となりやすいです。
【4】流れていってしまう
飲み薬は胃腸から吸収された後、
「動脈」と呼ばれる太い血管に乗って
新鮮な血液と栄養分と一緒に
患部に流れてきます。
しかし湿布薬の場合は、
皮膚から吸収されたあとは
「静脈」に入って
患部から老廃物と一緒に
流れていってしまいます。
いかがでしょうか?
4点挙げさせていただきましたが、
「物は使いよう」だと考えています。
もし湿布を貼ってもダメなのであれば、
当院にご相談ください。